「わらしべ長者」
あらすじ
貧しい旅人が長いわらしべを持っていた。旅の途中、子供がわらしべで遊んでいるのを見て、それを子供にあげる。すると、その子が新しい手鞠をくれた。旅人は手鞠を川で鳥と交換し、鳥は仏様に供えた餅をもらった。餅は畑で農夫と交換し、農夫は牛を与えた。旅人は牛を引いて歩くうちに、牛が領主の姫に気に入られ、領主の娘と結婚した。かくして旅人は大金持ちの「わらしべ長者」となった。
主人公
旅人
登場人物
子供
領主
領主の娘
農夫
鳥
寓意
「わらしべ長者」は、ちょっとした親切や交換からでも、幸運が転がり込むことを表す昔話です。
「少ないものでも大切にする」ことの重要性を説いています。
「人との交流が幸運を運ぶ」ことを示しています。
発祥
「わらしべ長者」は、世界各地に伝わる「連鎖交換」型の昔話の類型です。日本に伝わった時期は不詳ですが、江戸時代には「わらしべ長者」という名称で広く流布していました。
まんが日本昔ばなし版の特徴
子供向けのアニメーションとして、魅力的なキャラクターとわかりやすいストーリーで描かれています。
旅人のわらしべの長さが、ひざ下から頭のてっぺんまでと誇張されています。
手鞠が餅、餅が牛と交換される過程が省略されています。
旅人が領主の娘と結婚した後に、大金持ちの「わらしべ長者」と呼ばれるようになるという結末になっています。
その後
「わらしべ長者」は、現在でも日本の民話として語り継がれています。また、この昔話をもとにした絵本やアニメ、舞台作品などが数多く制作されています。